K.Sチャラク著・本田信明訳・太玄社刊『インド占星術の基本体系1巻』を読んだら難しい単語が沢山出てきたのでそれの意味を調べて書いてきます。他のインド神話関係の言葉も書くつもりです。作ったばかりなのと私の勉強用なので情報量が非常に貧弱です。Fate Grand Orderのネタバレも少し含むのでそれが嫌なら避けて下さい。非公式です。不定期ですが更新していきます。

パイタマハシッダンタ

計算方法の1つ

ハウス

天球12室。西洋占星術と同じくそれぞれハウスに支配星があり、それは惑星と月と太陽。ハウスと星座は一致する。 ハウスは特定の性質を象徴し、それぞれの星座も特定の性質を現す。そして2つがより新しい物を示すべく混じり合う。
第1室が1番重要で、他のケンドラハウスも重要。惑星はラグナに従い、それらの本質はラグナに応じて修正される。

どのハウスから数えても12番目のハウスはこのハウスの損失を表す。

第1室
第2室
  • パナパラハウス(サクシーデント)
  • 第1室に続いて上昇する星座
  • マラカースターナ
  • 目に見える半分
第3室
第4室
  • ケンドラハウス(クワドランド:四分円)
  • 天底にある時の太陽の後ろにある星座
  • 目に見える半分
第5室
第6室
  • アポークリマハウス(ケーデント)
  • ウパチャヤハウス
  • トリカハウス
  • 目に見える半分
  • 第3室の支配星より力強い
第7室
  • ケンドラハウス(クワドランド:四分円)
  • 日没の時、太陽の後ろにある星座
  • マラカースターナ
  • 目に見える半分
第8室
  • パナパラハウス(サクシーデント)
  • トリカハウス
  • アユースターナの1つ
  • 目に見えない半分
  • このハウスの支配星は中立とも思われるが、障害をもたらす特別の傾向がある。
  • 障害、妨害、失敗、陰謀、慢性病、死等を表す
  • 第9室からみてハウスの意味の全ての消失を意味する12番目のハウスなので支配星は凶星
  • このハウスの支配星がラグナロードの時、ラグナロードの吉星の性質は変化し、第8室の支配星はもしそれが特に傷付いたり悪い配置にないならば、吉星として振る舞う
  • このハウスの支配星はそれが3室と11室の支配星でもある時、凶星になる
  • ミーナがアセンダントの場合、シュクラは第3室と第8室の支配星であり悪い
  • カーニャにとってマンガラは第3室と第8室の支配星なので敵対的
  • ヴリシャにとって、グル(木星)は第8室と第11室の支配星なので敵対的
  • 第8室の支配星自身がトリコーナをもつ時は吉星になる
  • シンハクンバにとって、グル(ブリアスパティ)ブッダはそれぞれに第5室と第8室を支配し、吉星となる
  • ミトゥーナにとってシャーニは第9室支配第8室支配であるから無条件に吉星にはならない。バルバラータ・ラトナーカラ(これについては下記の同名の項目参照)によると混合した結果になるだけである
  • 第8室の支配星の悪影響はラヴィ(スーリヤ)チャンドラには適用されないが、実際の鑑定の、少なくとも医療占星術では当てはまらない可能性がある
  • ダヌーにとってチャンドラはこのハウスの支配星であり、マカラにとってラヴィがこのハウスの支配星である
第9室
  • アポークリマハウス(ケーデント)
  • トリコーナハウス(トライン)
  • ウパチャヤハウスの1つ
  • 目に見えない半分
  • バーキャ(幸運)、徳、信仰心ある行為、宗教的傾向等を代表する
  • ミトゥーナにとってシャーニは第9室支配第8室支配であるから無条件に吉星にはならない。バルバラータ・ラトナーカラ(これについては下記の同名の項目参照)によると混合した結果になるだけである
第10室
  • ケンドラハウス(クワドランド:四分円)
  • 南中した時の太陽の後ろにある星座
  • 目に見えない半分
第11室
  • パナパラハウス(サクシーデント)
  • 目に見えない半分
  • 第6室の支配星より力強い
  • ヴリシャにとって、グル(木星)は第8室と第11室の支配星なので敵対的
第12室
  • アポークリマハウス(ケーデント)
  • ウパチャヤハウス
  • トリカハウス
  • 目に見えない半分

バーガ

結婚の喜びと富を維持し、守る神。プールヴァパールグニーの支配神の1人。

バガバヴァットギーター

マハーバーラタのクルクシェートラの戦いでアルジュナの御者だったクリシュナ神が、他の戦いでは正々堂々としてたけど敵に回った恩師ドローナ見て逃走しそうだったアルジュナに言った言葉。内容はアルジュナを鼓舞する神の言葉。日本語に訳すと「神々の詩(うた)」という意味。

バーギャ

幸運

パクシャ

ヒンドゥー教の太陰太陽暦の新月から満月迄、若しくは満月から新月迄のそれぞれ15日間。2つのパクシャが1つの太陰月を作る。

種類期間
シュクラパクシャアマヴァーシャからプルニーマ迄。白分。
クリシュナパクシャプルニーマからアマヴァーシャ迄。黒分。

白分

新月から満月に向かう半月間。月が太陽を追い越すのが12°以内の時が白分の初日で180°離れて月と太陽が地球を挟んだ位置にある時にプールニーマと呼ばれ、白分の15番目に当たる。白分ではティティも新月から始まり、満月で終わる。この後黒分になる。

ハスタ

乙女座のナクシャトラの1つ。

支配星
支配神サヴィトリースーリヤ
パダ4
範囲 5°10'00~5°23'20"
属するラーシカーニャ

パドゥカ

ラクシュミー神 の足跡とされるミュール。靴底の形に切られた板に丸い玉が1つ付いてる履き物でその玉の付け根を親指と人差し指で挟んで履く。お守りでもある。

パラーシャラ

インド占星術の父。惑星を神々の象徴として考えた。マハーバーラタの著者ヴィヤーサの父親で本人も登場する。

パラーシャラシステム

パラーシャラ占星術。パラーシャラの作った占星術。別名はブリハット・パラーシャラ・ホーラ・シャーストラ。

パラーシャラの原則

パラーシャラがパラーシャラシステムに入れた標準的原則。ここでは惑星のページに書いてある固有の性質とは違っている。

  • 惑星は支配するハウスに従って吉星や凶星として振る舞う
  • 支配するハウスはラグナによって様々に変化する(特定のラグナに応じて、ある惑星は凶星、中立星として振る舞うが、他の惑星は吉星として振る舞う)。つまり、惑星はラグナに従う
  • 下記の原則の基礎の上に立ち、生来的吉星か凶星の役目を演じる


<原則1>


<原則2>
ホロスコープのハウスは下記の4グループに分けられる(下の4つの不等号の図の字は大きさがまちまちだが関係ない)
  • ①ケンドラ
  • ②トリコーナ
  • ③3・6・11グループ
  • ④2・6・12グループ

①に対して下記の関係が成り立つ


②に対しては下記の関係が成り立つ


③の3つのハウスには下の関係がある

④第2、6、12室の支配星には次の関係がある
<ラージャヨガカラカ>

1つの惑星がケンドラとトリコーナハウスを両方支配する時は特に有益で、ラージャヨガカラカといい、大きな利益をもたらす。もしそれがケンドラかトライン(トリコーナハウス)にある時は更に恩恵をもたらす。

バラニー

牡羊座のナクシャトラの1つ。

支配星金星
支配神ヤマ神
パダ4
範囲 0°13'20~0°26'40"
属するラーシメーシャ

バラリシュタ

インド占星術の新生児の傷つき

ハリ

インドの神。主にヴィシュヌ神

ハリョー

挨拶。「ハリ・オーム」の別の言い方。

バルバラータ・ラトナーカラ

ラマルージャにより書かれたと言われるジョーティシュの古典

パルシュラマ神

ヴィシュヌ神の化身の1人。金星を代表する神。ラーマ神とは別だけど、斧を持ったラーマという意味。

パンチャンガ

インド式民間暦。様々な祭り、儀式、相応しい時期の選択する時の惑星の配置についての情報を詳細に解説するインド暦。パンチャンガは

  1. ティティ
  2. ヴァーラ
  3. ナクシャトラ或いは月の星宿
  4. ヨガ
  5. カラーナ
この5つから成り立っている。

このHPの内容はプロの占い師じゃない者が作ってるので間違いがあるかもしれないからもしあったらこちらに書いて頂けたら幸いです。その他何でもどうぞ。不具合も見つけたら教えて下さい。